映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

映画レビュー

「まく子」

「まく子」テアトル新宿にて。2019年3月18日(月)午後12時5分より鑑賞(B-11)。 ~大人になることを嫌う少年と不思議な少女の交流 大量に貯まっている映画のチラシをどうすべきかは、永遠の命題だ。場所を取るのは確かだが、捨てるには忍びない。だった…

「マイ・ブックショップ」

「マイ・ブックショップ」シネスイッチ銀座にて。2019年3月16日(土)午後12時25分より鑑賞(シネスイッチ1/D-7)。 ~書店を開く女性の闘いを温かく、しなやかに描く 読書は嫌いではない。いや、むしろ好きである。だが、残念ながら本を読むスピードが遅…

「ROMA/ローマ」

「ROMA/ローマ」イオンシネマ板橋にて。2019年3月11日(月)午前9時25分より鑑賞(スクリーン1/F-8)。 ~人間の強さと弱さが伝わるキュアロン監督の自伝的要素を持つ作品 「ゼロ・グラビティ」でアカデミー監督賞に輝いたアルフォンソ・キュアロン監督の…

「たちあがる女」

「たちあがる女」YEBISU GARDEN CINEMAにて。2019年3月10日(日)午後2時30分より鑑賞(スクリーン1/F-7)。 ~シニカルでユーモラスなアイスランドの環境活動家の女性の闘い 数年前の東京国際映画祭で、アイスランドのベネディクト・エルリングソン監督の…

「運び屋」

「運び屋」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2019年3月9日(土)午前11時40分より鑑賞(スクリーン9/F-11)。 ~イーストウッドが90歳の麻薬の運び屋を通して描く人生と家族 いわずと知れた巨匠クリント・イーストウッド監督。自身の監督作では、2008年…

「女王陛下のお気に入り」

「女王陛下のお気に入り」渋谷シネクイントにて。2019年3月5日(火)午後12時45分より鑑賞(スクリーン1/G-6)。 ~ぶっ飛んだ監督が描く3人の宮廷の女たちによるドロドロ愛憎劇 前回の「グリーンブック」のレビューで触れたアルフォンソ・キュアロン監督…

「グリーンブック」

「グリーンブック」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2019年3月3日(日)午後1時45分より鑑賞(スクリーン5/D-12)。 ~洗練された黒人ピアニストと粗野な白人運転手の交流の旅 今年の第91回アカデミー賞の作品賞は、アルフォンソ・キュアロン監督の「…

「THE GUILTY/ギルティ」

「THE GUILTY/ギルティ」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2019年2月22日(金)午後1時10分より鑑賞(スクリーン9/D-12)。 ~音だけを頼りに事件を追う異色のサスペンス 数年前にAKBのラジオドラマを書いていた時にあらためて思ったのだが、音の…

「家へ帰ろう」

「家へ帰ろう」シネスイッチ銀座にて。2019年2月20日(水)午後7時より鑑賞(シネスイッチ2/E-7)。 ~ホロコースト映画だが、温かくユーモラスで味わい深い 以前から観たかったものの、なかなか鑑賞できなかった「家へ帰ろう」(EL ULTIMO TRAJE)(2017…

「金子文子と朴烈(パクヨル)」

「金子文子と朴烈(パクヨル)」シアター・イメージフォーラムにて。2019年2月19日(火)午前11時より鑑賞(スクリーン2/E-5)。 ~朝鮮人アナーキストと日本人女性の愛と闘いを描いた骨太な娯楽作 大正末期のアナーキスト(無政府主義者)の青年たちと、…

「ちいさな独裁者」

成りすましの独裁者とそれに同調する人々。今の時代に通じる実話。

「バーニング 劇場版」

「バーニング 劇場版」TOHOシネマズシャンテにて。2019年2月8日(金)午前9時40分より鑑賞(スクリーン1/D-9)。 ~村上春樹の原則を大胆にアレンジした今の若者たちが抱える迷宮 いわずと知れた作家の村上春樹。その小説は過去にも何度か映画化されてい…

「七つの会議」

「七つの会議」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2019年2月7日(木)午前11時30分より鑑賞(スクリーン9/E-11)。 ~サービス精神満点のエンタメ企業ドラマにメッセージ性も 大ヒット映画を避けて、ミニシアター系の映画ばかり観ているヤツだと思われ…

「赤い雪 Red Snow」

「赤い雪 Red Snow」 テアトル新宿にて。2019年2月4日(月)午前11時50分より鑑賞(C-12)。 ~鮮烈な映像美で綴る心に傷を負った人々のもつれた糸 ことさらに性別を言い立てるのもどうかと思うが、かつての日本映画で女性監督がめったに活躍できなかった…

「ジュリアン」

「ジュリアン」新宿シネマカリテにて。2019年2月1日(金)午後2時25分より鑑賞(スクリーン2/B-3)。 ~DVにおびえる母子の恐怖をリアルに描く 身体的な暴力にせよ、言葉の暴力にせよ、暴力は嫌いなので、DVの加害者の心理は理解しがたい。それに比べれば、…

「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

「ヴィクトリア女王 最期の秘密」Bunkamuraル・シネマにて。2019年1月31日(金)午後6時40分より鑑賞(ル・シネマ1/D-6)。 ~ヴィクトリア女王とインド人青年の交流。ジュディ・デンチの貫禄の演技 日本の現在の天皇は、30年以上その座にいるわけで、それ…

「天才作家の妻 40年目の真実」

「天才作家の妻 40年目の真実」YEBISU GARDEN CINEMAにて。2019年1月26日(土)午後1時5分より鑑賞(スクリーン1/G-8)。 ~ノーベル賞作家の妻はゴーストライター?グレン・クローズの名演が光る 先日発表されたゴールデン・グローブ賞では、グレン・ク…

「バハールの涙」

「バハールの涙」新宿ピカデリーにて。2019年1月20日(日)午後1時25分より鑑賞(シアター10/D-9)。 ~ISと闘う母の苦悩とたくましさをリアルに見せる 2018年のノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドさんは、過激派組織イスラム国(IS)の性暴力から…

「夜明け」

「夜明け」新宿ピカデリーにて。2019年1月18日(金)午後2時より鑑賞(シアター7/E-7)。 ~過去の傷を抱えた青年と中年男の交流と破綻を繊細に 是枝裕和監督と西川美和監督といえば、たいていの映画ファンなら知っている有名監督だが、その2人が「文福」…

「未来を乗り換えた男」

「未来を乗り換えた男」新宿武蔵野館にて。2019年1月17日(木)午後12時10分より鑑賞(スクリーン1/B-8)。 ~ファシズムの時代のミステリアスな愛と逃亡のドラマ お金も時間も限られた中、未見のまま通り過ぎていく映画がたくさんある。ドイツのクリステ…

「この道」

「この道」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2019年1月14日(月・祝)午後1時40分より鑑賞(スクリーン2/E-8)。 ~破天荒な詩人・北原白秋の人生に反戦への思いをこめて 詩人の北原白秋といえば、作曲家の山田耕筰とのコンビで数々の童謡の名作を送…

「迫り来る嵐」

「迫り来る嵐」新宿武蔵野館にて。2019年1月8日(火)午後12時25分より鑑賞(スクリーン1/B-9)。 ~時代に翻弄され破滅へと突き進む男の哀しみ 毎年開催される東京国際映画祭。だが、その上映作品が必ず日本公開されるとは限らない。映画祭の花形のコンペ…

「22年目の記憶」

「22年目の記憶」シネマート新宿にて。2019年1月7日(月)午後2時35分より鑑賞(スクリーン1/F-13)。 ~笑いにまぶして描く金日成の代役にさせられた男と息子との絆 2019年の新年1本目に鑑賞した映画は「22年目の記憶」(MY DICTATOR)(2014年 韓国)。2…

「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」

「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」シネマ・ロサにて。2018年12月29日(土)午後3時30分より鑑賞(シネマ・ロサ1/D-9)。 ~笑いと押しつけがましさのない感動。難病患者と周囲の人々のドラマ いよいよ年末。今年もたくさんの映画を鑑賞したのだが、…

「メアリーの総て」

「メアリーの総て」シネマカリテにて。2018年12月25日(火)午後1時30分より鑑賞(スクリーン2/A-5)。 ~『フランケンシュタイン』の著書の人生を通して描く女性の自立への闘い ホラー映画などでおなじみのフランケンシュタインの怪物。そのもとになった…

「マイ・サンシャイン」

「マイ・サンシャイン」シネクイントにて。2018年12月23日(日)午後2時40分より鑑賞(スクリーン2/E-5)。 ~巻き込まれた家族を通して見える暴動のリアル 1992年、アメリカ・ロサンゼルスでは、人種差別を背景にした事件がきっかけで大暴動が発生した。…

「斬、」

「斬、」ユーロスペースにて。2018年12月21日(金)午後1時50分より鑑賞(ユーロスペース2/D-9)。 ~「人の命を奪うこと」を問う塚本晋也監督の異色の時代劇 塚本晋也監督を一躍有名にしたのは、全身が金属に変化していく男の恐怖を描いた1989年の「鉄男…

「おかえり、ブルゴーニュへ」

「おかえり、ブルゴーニュへ」ヒューマントラストシネマ有楽町にて。2018年12月12日(水)午後6時45分より鑑賞(スクリーン2/C-5)。 ~ワインと人生を重ね合わせた味わいある家族ドラマ ワインは嫌いではない。だが、ワイン通というわけでは全然ない。味…

「来る」

「来る」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2018年12月7日(金)午後3時より鑑賞(スクリーン5/G-14)。 ~ケレンたっぷり。中島哲也ワールド全開のホラー・エンターテイメント映画 中島哲也監督といえば、もともとは気鋭のCMディレクター。映画監督とし…

「台北暮色」

「台北暮色」ユーロスペースにて。2018年12月4日(火)午後2時45分より鑑賞(スクリーン1/C-9)。 ~台湾の大都会とそこに住む人々の息遣いをビビッドに見せる 長いこと東京に暮らしていて、日常でことさらに孤独を感じることはないのだが、たまたま何かの…