映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

目指せ!?日本のマシュー・マコノヒー

 

今週はまだ映画館に行っていないので、映画レビューではなくちょっとコラム的なものを・・・。

俳優は役に入り込む。役作りのために過激なこともする。1983年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した今村昌平監督の「楢山節考」に出演した坂本スミ子は、老女を演じるために前歯を4本削ったという。何とも壮絶な役作りである。

こうした役作りに関する過激なエピソードは数多くある。そんな中でも、体重の増減は多くの俳優が行う役作りである。特に有名なのはロバート・デ・ニーロだろう。「レイジング・ブル」(1980年)では引退したボクサーを演じるために20キロ以上も体重を増やしている。また、「タクシードライバー」(1976年)では約15キロも減量したとされる。その他の作品でもたびたび体重を増減させている。

最近では何といってもマシュー・マコノヒーの減量がすごかった。「タラス・バイヤーズクラブ」(2013年)で、エイズ患者を演じるため21キロも減量した。それまでとは全く違う外見に驚かされたものである。いったいどんなダイエット法を実行したのだろうか。そのかいあって、この作品で彼は第86回アカデミー主演男優賞を受賞している。

日本の俳優も負けてはいない。第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した「淵に立つ」(2016年)に出演した筒井真理子は、映画の前半と後半で雰囲気を変えるために、撮影の3週間で13キロ体重を増減している。確かに見た目が前半と後半で全く違う。これまたかなりの荒業である。

さて、どうして体重の話を持ちだしたかというと、実はオレも減量中だからだ。もちろん役作りのためではない。最近体が重くてよく息が切れる。と思ったら、いつの間にか体重がベストより6キロも増えていたのだ。これはヤバイ。医者からもこれ以上増やすなと言われてしまった。さて、どうしたものか。そこで減量作戦を開始した次第である。

目下展開中の作戦は二つ。まずはウォーキングだ。目標は1日1万歩。だが、これがなかなか大変だ。距離にすると1日8~9キロ歩かねばならない。時間にしたら、なんだかんだで1時間はかかってしまう。

第二の作戦は、摂取カロリーを減らすこと。ここのところ、やたらに野菜サラダばかり食べている。何だかウサギになった気分である。細かく計算したわけではないが、現在の摂取カロリーはだいたい1日1500kcal程度だろう。成人男性の目安は2000~2300kcalらしいので、確実にそれを下回っている。

というと苦行を続けているようだが、実はそうでもない。オレは減量は得意なのだ。「やる!」と決めたら絶対にやる(ふだんはやらないが)。10年ほど前には2~3か月で約10キロの減量に成功したこともある。だから、今回もたぶん大丈夫。デ・ニーロやマコノヒーのことを考えれば、何のこれしき。うん。絶対にやれるさ。

と必死に自己暗示をかけつつも、一抹の不安も感じていたりするオレなのであった。

ちなみに、次の映画レビューは週末あたりに何とか書けるかなと・・・。