映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

「菊とギロチン」のこと・・・

本日は映画の感想ではなく、PRをほんの少しだけ…。

一昨年の秋に公開された、こうの史代原作、片渕須直監督・脚本の「この世界の片隅に」で悔しかったのは、ラストに登場するおびただしい数の人名を見た時だ。クラウドファンディングで、この映画の製作費を資金提供した人たちの名前である。こんなに素晴らしい映画に協力できるのなら、貧乏なオレでも多少の金はなんとかひねり出したのに・・・。そんなことを思ったのだが、もはや後の祭りである。

「今度こういう機会があれば、ぜひ参加したい」と思っていた時に知ったのが、瀬々敬久監督の映画「菊とギロチン」が製作資金を募集しているという話だ。瀬々監督は、4時間を越える大作「ヘヴンズ ストーリー」、一昨年に話題になった「64-ロクヨン」など、素晴らしい作品がたくさんある監督だ。しかも、オレは過去に、あるつながりで何度かお話をさせてもらったことがあるのだ(ていうか、一緒に酒を飲ませてもらったのだが)。

その瀬々監督が30年以上前から構想していた映画が、ついに実現に向けて動き出したという。これはぜひとも協力せねば、と思ったものの、さすがにウン百万も、ウン十万もポンと出すような経済的余裕はオレにはまったくない。それでも何とか貧乏人の悪あがきで、数万円だけひねり出して提供させてもらった。その後、無事に作品は完成。オレの数万円が多少は役に立ったかと思えば、実に感慨深いものである。

しか~し! 「7月7日テアトル新宿ほかで公開。全国順次公開」という予定こそ決まったが、今度は宣伝費が足りないらしい。というわけで、制作者たちは現在クラウトファンディングで宣伝費を募集中だ。300万円の目標に対して、本日現在230万円弱というところであと一歩のようなので、興味のある方はぜひチェックを! 本作がどんな作品なのか、製作の経緯なども詳しく書いてあるので読み物としても面白いので。

 

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