映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

2017-01-01から1年間の記事一覧

「ユダヤ人を救った動物園~アントニーナが愛した命~」

「ユダヤ人を救った動物園~アントニーナが愛した命~」TOHOシネマズ みゆき座にて2017年12月26日(火)午後12時55分より鑑賞(I-6)。 動物園にはほとんど行ったことがない。大学時代にキャンパス近くに動物園があったが、そこにもめったに足を運ばなかっ…

「勝手にふるえてろ」再鑑賞&ベスト10

「勝手にふるえてろ」再鑑賞&ベスト10 今年の東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されて観客賞を受賞した「勝手にふるえてろ」をこの間の土曜日(23日)に、シネ・リーブル池袋にて再鑑賞した(午後1時10分の回。シアター2/H-4)。 東京国際映画…

「わたしは、幸福(フェリシテ)」

「わたしは、幸福(フェリシテ)」ヒューマントラストシネマ渋谷にて。2017年12月21日(木)午後1時40分より鑑賞(シアター2/H-10)。 寒い。半端なく寒い。何しろウチには電気ストーブ以外に暖房がないのだ。こう寒いとアフリカにでも行きたくなるが、そ…

「勝手にふるえてろ」

「勝手にふるえてろ」2017年10月30日(月)第30回東京国際映画祭P&I上映にて鑑賞(TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン9)。 東京国際映画祭で上映される映画は、さすがに選りすぐりの映画だけにどれも見応えがある。その中でも、「これだ!」という映画に…

「ビジランテ」

「ビジランテ」テアトル新宿にて。2017年12月17日(日)午後1時50分より鑑賞(E-11)。 どこの土地のどんな家に生まれるのかは選択のしようがない。それはあらがえない運命である。その運命に翻弄される兄弟を描いたのが、入江悠監督の「ビジランテ」(201…

「花筐/HANAGATAMI」

「花筐/HANAGATAMI」第30回東京国際映画祭JAPAN NOW部門 P&I上映にて。2017年10月27日(金)鑑賞。 大林信彦監督といえば、「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の“尾道三部作”で知られる。郷愁たっぷりのそれらの作品だが、…

「ルージュの手紙」

「ルージュの手紙」シネスイッチ銀座にて。2017年12月12日(火)午後6時50分より鑑賞(シネスイッチ1/E-8)。 もちろん、オレは母親でも娘でもないので(当たり前や!)、あくまでも間接的に見聞した範囲での話だが、母親と娘との間には微妙な関係性があ…

「オリエント急行殺人事件」

「オリエント急行殺人事件」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2017年12月10日(日)午後1時30分より鑑賞(スクリーン5/G-14)。 アガサ・クリスティーといえば、「ミステリーの女王」と呼ばれたイギリスの推理作家だ。その作品には何人かの名探偵が登…

「否定と肯定」

「否定と肯定」TOHOシネマズ シャンテにて。2017年12月9日(土)午後1時50分より鑑賞(スクリーン1/D-11)。 世の中には、いまだに「地球が丸いというのはウソだ!」と言い張っている人がいるらしい。となれば、歴史的事実として認められていることを否定…

「希望のかなた」

「希望のかなた」ユーロスペースにて。2017年12月5日(火)午後1時20分より鑑賞(シアター2/D-8)。 フィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督の作品は個性的だ。寒色系の映像、無表情で無口な人物など他にはない特徴がある。だから、一度観れば、それが…

「パーティで女の子に話しかけるには」

「パーティで女の子に話しかけるには」ヒューマントラストシネマ渋谷にて。2017年12月3日(日)午後1時55分より鑑賞(シアター1/D-12)。 オフ・ブロードウェイでロングランヒットとなったロック・ミュージカルを映画化した2001年製作のアメリカ映画「ヘ…

「探偵はBARにいる3」

「探偵はBARにいる3」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2017年12月2日(土)午後1時55分より鑑賞(スクリーン9/F-12)。 かつて日本テレビ系で放映されていた松田優作主演のテレビドラマ「探偵物語」が大好きだった。基本はハードボイルドながら…

「光」

「光」新宿武蔵野館にて。2017年11月29日(水)午後2時25分より鑑賞(スクリーン1/B-9)。 よほどの聖人君子でもない限り、誰でも心の奥底にどす黒い闇が隠れているものだ。さすがに、それが犯罪のようなことを引き起こすケースは稀だが、何らかの形で発…

「gifted/ギフテッド」

「gifted/ギフテッド」TOHOシネマズ シャンテにて。2017年11月28日(火)午後7時45分より鑑賞(スクリーン1/H-10)。 ときどき天才少年少女の話を聞くと、「はたして彼らが大人になったらどうなるんだろう」と想像してしまう。アメリカなどでは普通の子…

「火花」

「火花」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2017年11月26日(日)午後2時40分より鑑賞(スクリーン5/H-13)。 ひねくれ者なので、爆発的に売れた本はほとんど読まない。初期の作品はよく読んだ村上春樹の小説も、発売が社会現象になってしまう昨今では…

「ローガン・ラッキー」

「ローガン・ラッキー」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2017年11月25日(土)午前11時10分より鑑賞(スクリーン1/D-07)。 1989年の監督デビュー作「セックスと嘘とビデオテープ」でいきなりカンヌ映画祭のパルムドールを受賞し、その後も数々の見…

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」ヒューマントラストシネマ渋谷にて。2017年11月24日(金)午後1時20分より鑑賞(スクリーン2/H-9)。 スティーヴン・キングの小説はたくさん映画化されている。しかし、ホラー映画に関しては、それほど成功した…

「最低。」

「最低。」2017年10月31日(火)第30回東京国際映画祭P&I上映にて鑑賞(TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン9)。 東京国際映画祭で鑑賞した映画についても、きちんとしたレビューを書きたいと思うのだが、なにせ立て続けにたくさんの作品を鑑賞するので思…

「エンドレス・ポエトリー」

「エンドレス・ポエトリー」ヒューマントラストシネマ有楽町にて。2017年11月19日(日)午後2時45分より鑑賞(スクリーン1/D-12)。 幻覚を引き起こすといえば、LSDやマリファナなどの麻薬や一部のキノコなどにその作用があるようだ。だが、幻覚を見たけ…

「セブン・シスターズ」

「セブン・シスターズ」新宿シネマカリテにて。2017年11月15日(水)午後3時30分より鑑賞(スクリーン2/A-6)。 役者にとっての醍醐味は、何といっても様々な人物を演じ分けられることだろう。一般人ではこうはいかない。例えば、オレが毎回違う人物に扮…

「密偵」

「密偵」シネマート新宿にて。2017年11月14日(火)午後12時55分より鑑賞(スクリーン1/E-12)。 最近の若い子の中には、日本がアメリカと戦争して負けた事実を知らないヤツがけっこう多い、と新聞かどこかに書いてあった。てことは、日本が朝鮮を35年も…

「人生はシネマティック!」

「人生はシネマティック!」ヒューマントラストシネマ有楽町にて。2017年11月12日(日)午後1時55分より鑑賞(スクリーン1/D-12)。 今年公開されたクリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」は、フランスのダンケルクでドイツ軍に包囲された英軍兵士…

「女神の見えざる手」

「女神の見えざる手」TOHOシネマズシャンテにて。2017年11月8日(水)午後1時10分より鑑賞(スクリーン2/D-10)。 あんなに銃撃事件が相次いでいるのに、なかなか銃規制が進まないアメリカ。どう考えても規制したほうが社会は安全になると思うのだが、ど…

「おじいちゃん、死んじゃったって。」

「おじいちゃん、死んじゃったって。」テアトル新宿にて。2017年11月7日(火)午後12時10分より鑑賞(D-11)。 核家族化が進み、自宅よりも病院で亡くなるケースが増えている。そのせいか、「死」が昔ほど身近ではなくなった気がする。特に若い人は、死に…

「ノクターナル・アニマルズ」

「ノクターナル・アニマルズ」角川シネマ新宿にて。2017年11月5日(日)午後1時30分より鑑賞の回(シネマ1/E-11)。 ファッションには全く疎い。自分が着る服はユニクロやスーパーで買ったもので十分だ。ブランド物などまったく持ち合わせていない。まあ…

「ブレードランナー 2049」

「ブレードランナー 2049」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2017年11月4日(土)午前11時35分より鑑賞(スクリーン5/G-13)。 SF映画の金字塔といわれる「ブレードランナー」。だが、1982年の公開時の興行成績は散々だったらしい。それでも、その…

「彼女がその名を知らない鳥たち」

「彼女がその名を知らない鳥たち」新宿バルト9にて。2017年11月3日(金・祝)午後2時20分より鑑賞(シアター2/D-8)。 たいていのドラマには、誰かしら共感できる人物が登場する。それが観客の感情移入を促し、感動やカタルシスにつながる。だが、沼田ま…

「バリー・シール/アメリカをはめた男」

「バリー・シール/アメリカをはめた男」TOHOシネマズ日本橋にて。2017年10月25日(水)午後7時20分より鑑賞。(スクリーン8/F-15) 東京国際映画祭の会期中は、朝から会場の六本木ヒルズに足を運び、2~5本の映画を鑑賞し、その間に仕事もこなすというハ…

「第30回東京国際映画祭」~その8

「第30回東京国際映画祭」~その8 第30回東京国際映画祭は本日まで。ただし、オレの出動は昨日まで。最終日の今日はプレス&関係者向け上映がないので。 昨日、11月2日の最終日は、ついに1日5作品鑑賞という暴挙を敢行。と言っても、以前も何度かやってはい…

「第30回東京国際映画祭」~その7

「第30回東京国際映画祭」~その7 映画祭の最中は時間がないので、まともな食事がなかなか摂れない。ふだんから大したものは食べていないのだが、それがますますひどくなる。ついに今日はまったく時間がなくて昼食を抜いてしまった。しかし、あまり空腹を感…