映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

「勝手にふるえてろ」再鑑賞&ベスト10

勝手にふるえてろ」再鑑賞&ベスト10

今年の東京国際映画祭コンペティション部門に出品されて観客賞を受賞した「勝手にふるえてろ」をこの間の土曜日(23日)に、シネ・リーブル池袋にて再鑑賞した(午後1時10分の回。シアター2/H-4)。

東京国際映画祭では関係者向け上映で、無料で鑑賞させてもらったのだが、予想以上の面白さだったので、今回は自腹で鑑賞したのである。

2度観てもやはり面白い! 特に松岡茉優の演技は何度観ても素晴らしい。屈折したオタク女子の内面をあそこまで演じ切るのだから名演としか言いようがない。

原作にない数々の仕掛けを施した大九明子監督の脚本・演出も見事だ。ヨシカが街の人々に近況を語る設定とミュージカル風の場面は、後半の彼女の孤独をより際立たせる。

そして、ラストの玄関先でのシーンは間違いなく名シーンである。観ていて心が揺さぶられた。オレにとって今年のベスト映画の1本である。

というわけで、「今年観た映画のベスト10を選べ」というリクエストがよく来るのだが、そんなもの決められん!! 映画に順位などあるものか。ライムスター宇多丸もTBSラジオの「ウィークエンド・シャッフル」でそう言っていたぞ!

とはいえ、彼もまた番組のためにランキングを発表していたわけで、オレも無理やりベスト映画10本(洋画・邦画それぞれ+次点)を挙げてみますかね。あくまでも無理やりだけど。観てない映画もたくさんあるから。

●洋画
①「ドリーム」
②「マンチェスタ・バイ・ザ・シー」
③「わたしは、ダニエル・ブレイク」
④「エル ELLE
⑤「アトミック・ブロンド
⑥「パターソン」
⑦「沈黙 サイレンス」
⑧「ムーンライト」
⑨「ありがとう、トニ・エルドマン」
⑩「スウィート17モンスター」
次点「わたしたち」

●邦画
①「夜空はいつでも最高密度の青色だ」
②「三度目の殺人
③「勝手にふるえてろ
④「いぬむこいり」
⑤「幼な子われらに生まれ」
⑥「彼女がその名を知らない鳥たち
⑦「花筐/HANAGATAMI」
⑧「ひかりのたび」
⑨「散歩する侵略者
⑨「ひかりのたび」
⑩「おじいちゃん、死んじゃったって。
次点「美しい星」

邦画の4位に4時間超の長尺映画「いぬむこいり」を挙げたところが、オレらしいというか。でも、面白かったのだから仕方ない。おかげで3回も観てしまった。

とまあ、こんな感じである。あくまでも個人の感想なので、文句は受け付けませぬ(笑)。