映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

「菊とギロチン」まだまだ・・・

7月7日にテアトル新宿ほかで公開スタートした「菊とギロチン」。前にも書いたが、オレはこの映画にほんの少しだけ製作費をカンパさせてもらった。さらに、宣伝費を募るクラウド・ファンディングにも、これまたほんの少しだけ協力させてもらった。

もちろんその時には、「実在のアナーキストたちと女相撲の力士たちのドラマ」という程度の知識しかなかったのだが、「瀬々敬久監督の構想30年に及ぶ作品がついに実現!」という話を聞き、「それならば」と、なけなしの金をカンパしたのである。

作品を実際にこの目で観たのは渋谷・ユーロライブで行われた試写でだった。その時にオレは「カンパしてよかった」とつくづく思った。関東大震災直後を舞台にした真っ直ぐな女たちと迷走する男たちの熱い青春群像劇であり、差別や貧困など現在に通じる様々なテーマ性を持った作品であり、何よりもスクリーンから放たれる凄まじいエネルギーに圧倒された。

この映画は間違いなく、今年の日本映画を代表する1本になるだろう。別にオレ一人が絶賛しているわけではない。辛口で知られる『キネマ旬報』誌のレビューでは3人の評者が揃って五つ星をつけていた。「ぴあ」の満足度ランキングでも堂々1位を記録した。その他の多くのマスコミでも高評価を得ている。

そんな「菊とギロチン」だが、テアトル新宿ではさすがに公開から1か月以上が過ぎて、上映回数も減ってきたところだ。それでも、ここにきて興味深い情報が飛び込んできた。「8/15(水)女相撲一座VSギロチン社、テアトル新宿にて舞台挨拶決定!」だそうだ。

何のことやらわからん人も多いだろうが、劇中に登場する玉岩興行という女相撲一座の面々と、アナーキスト集団のギロチン社の面々が舞台挨拶をするらしい。しかし、「VS」とはどういう意味だ。まさか相撲で両者が対決するのか?(笑)

ちなみに、7月28日(土)には女相撲チームが登壇し、ギロチン社の面々が乱入。続いて、8月1日(水)にはギロチン社の面々が登壇し、女相撲一座が乱入という場面もあった。オレは後者には残念ながら行けなかったが、前者はしっかりこの目で目撃してきた。

*その時の写真

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というわけで、今回はその総決算なのか? 何にしても錚々たるメンツが勢ぞろいする機会だけに、僭越ながら本作を支援させてもらったオレとしても、やはりこれは劇場に足を運ぶしかあるまい。

ところで、オレは過去にこの映画を4回観ている。(試写等もあって自腹で観たのは2回だけだが)。ということは、次回観れば5回目か。うーむ、さすがにそれはなぁ。

などとは全く思わん。何度観ても面白いのだから。観れば観るほど味わい深いのだから。なので、明後日8月15日(水)テアトル新宿午後6時半~の回に行く予定です。たぶん。

あっという間に全国に上映館が拡大した「カメラを止めるな!」もいいですが、「菊とギロチン」はそれ以上に圧倒されること間違いなし。全国順次公開ということで、これから公開になる地方も多いので(詳細はホームページでチェックしてみてください)、まだの方はぜひぜひご鑑賞くだされ!!
 

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