映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

闘病記その1

映画館に行けない間は、動画配信で見た映画の感想でも書こうかと思うのだが、通院、リハビリ、おまけに親の介護等で時間が取れず。仕方がないので、2~3月に経験した手術・入院のことでも振り返ってみようと思う。まあ、興味のない人はスルーしてくださいませ。

2月22日に心臓の手術をした。といっても急激に悪くなったわけではない。子供の頃にかかった病気の影響で、ずっと悪かったのだが日常生活に支障がないので、そのままにしていたのだ。

ところが、昨夏に心不全になり肺に水が溜まるなど、いよいよ悪化の兆候が見え始めた。かかりつけの病院の循環器内科の医師も検査結果を見て、「これは手術をしたほうがいいのでは?」と勧めてきた。その他諸々諸事情が重なって、手術をしようということになったのだが、かかりつけの病院では心臓手術をやっていない。

というわけで、日本医科大学付属病院を紹介されて、そこで手術を受けることになった。それが昨年10月のこと。だが、そこからが長かった。様々な検査や診察を繰り返し、ようやく手術にGOサインが出て、今年1月中に手術という話になったものの、その後も何やかやで遅れに遅れて、結局は2月22日に手術と決まったのだ。

入院したのは2月19日。このご時勢だから、まずはPCR検査を受けねばならない。もしも陽性だったら、仕切り直しとなってしまう。だが、幸いにも結果は陰性で予定通り手術と決定。それから22日までの間は、快適な入院生活を送ることになった。なにせ上げ膳据え膳で、食事は黙っていても出てくるし、自分で動く必要性はほとんどない。消灯時間が午後9時と早いのを除けば、文句のない生活なのだった。

だが、それも22日までのこと。いよいよ手術である。心臓の僧帽弁と大動脈弁を人工弁に交換し、心房細動を止めるための処置も行う。一つ一つの手術はそれほど難しくないが、それが3つも重なるわけで、事前に6~8時間かかるといわれていた。それがどれほどのものなのか想像もつかなかったが(6年ほど前に右膝の膝蓋骨骨折の手術を受けた時も5時間ぐらいかかったのだが、内臓の手術とは違うだろうし)、これがまあ実際には想像以上に大変な手術なのだった。
(次回へ続く)

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病室の窓から見た風景