映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

PANTAライブ葬&伊藤蘭50周年記念コンサート

9月1日(金)に去る7月7日に逝去した頭脳警察PANTAの献花式・ライブ葬が渋谷のduo MUSIC EXCHANGEで行われた。ミュージシャンはもちろん各界の著名人もたくさん詰めかける中、「パーティー形式のようなお別れ会はやってくれるな」という本人の生前の希望に沿って、PANTAの歌唱映像に合わせて頭脳警察のメンバー、石塚俊明(TOSHI)、澤竜次、宮田岳、樋口素之助、おおくぼけい、竹内理恵が演奏するという催し。上手くいくのかちょっと心配だったが、そんな杞憂を吹っ飛ばすような素晴らしい演奏だった。まるでPANTAがその場にいるかのように思えた。これまで見てきた中でも最高のライブだった。これぞ頭脳警察

とはいえ、PANTAは亡くなったのだ。当然、これが頭脳警察としての最後のライブになる。それを考えると何とも寂しい。今さらながら悲しみがこみ上げてくる。演奏中に涙を流す人も多く、私も演奏後のTOSHIの挨拶でウルウル来てしまった。PANTAの音楽が私の人生にもたらしたものは大きい。PANTAがいなかったら私は違った人生を歩んでいたかもしれない。今はただ「ありがとうPANTA」と言いたい。頭脳警察のニューアルバム(そしてラストアルバム)が来年に出るそうだから、それを楽しみに待ちたい。

 

そして翌日の9月2日(土)は一転して、伊藤蘭のデビュー50周年の記念コンサートというおめでたい日。キャンディーズでデビューしてから、今年で50周年なのだ。会場は東京国際フォーラム ホールA。これがまあ、5000人収容のとんでもなくデカいホールで、入場するだけでかなりの時間がかかってしまった。会場前には著名人から送られた花が並び、開演前からすごい熱気。会場ロビーではキャンディーズ時代の衣裳展も開催され、そこもすごい行列。グッズ売り場にもすごい行列。

そして始まったコンサートは、先日のツアー幕開けの横浜公演とほぼ同じ構成。ただし、オープニングのキャンディーズ解散コンサートに沿った選曲のところで、「Play That Funky Music」を演奏するなど、この日ならではの特別な仕掛けもあった。今さらながらキャンディーズの音楽に、洋楽の要素が強かったことを再認識させられた。

前半はニューアルバム「LEVEL 9.9」の曲を中心に、そして後半は「あなたに夢中」「年下の男の子」「微笑み返し」など怒涛のキャンディーズナンバーの乱れ打ち。5000人の観客がペンライト(この日は特製ペンライトも配布された)を振り続け、後半はずっとスタンディングで声援を送るという熱狂ぶり。前から11列目という良い席だったこともあり、私もすっかり乗せられてしまった。ステージと観客が一体になった素晴らしいコンサートだった。そして、50年経っても現役で歌い踊る伊藤蘭は最高に素晴らしい!!!


というわけで、今週末の出来事を書いていたら、映画のレビューが間に合わなくなってしまった。明日は、中国映画「兎たちの暴走」をアップする予定。