映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

「あのこは貴族」

「あのこは貴族」
2021年2月27日(土)シネ・リーブル池袋にて。午後12時30分より鑑賞(シアター2/G-3)

~東京の異なる階層で生きる女たちの解放への道

映画「あのこは貴族」は、車の窓越しの東京の夜景からスタートする。それはひたすら華やかで光に満ちている。だが、この街にも影はある。東京にはいくつもの階層があり、それぞれの階層の人々の暮らしはまったく違うのだ。

そんな東京の違う階層で生きる2人の女性の物語である。原作は山内マリコの小説。監督・脚本は、2014年に「グッド・ストライプス」で商業映画デビューした岨手由貴子。

タクシーでホテルに向かうのは榛原華子(門脇麦)。家族との食事会に出かけるところだ。だが、遅れて参加した彼女を見て家族たちは驚く。連れてくるといったはずの婚約者がいないのだ。なんと今日別れたというのである。華子は振られたのだ。

榛原家は東京の松濤に家がある。父は医者だ。いわゆる上流家庭である。当然、華子は箱入り娘ということになる。その箱入り娘が男に振られたとあって、家族はすぐに見合いの話をする。離婚した姉(「ミセス・ノイズィ」の篠原ゆき子がいい味を出している)は、「急にそんな話をするなんて」と言うのだが、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子は承諾する。

その後、見合いをするものの相手がろくでもない男(というより気色悪い?)で失敗に終わる。他にもあらゆる手段で男性を紹介してもらうが、関西弁でツッコミまくる男など、変な人ばかりでうまくいかない。

そんな中、義兄の紹介で、弁護士の青木幸一郎(高良健吾)と出会った華子は、とびっきりハンサムで優しいとあって「運命の相手だ!」と確信する。

幸一郎は、代々、政治家を輩出してきた名門の子息で、将来は幸一郎も代議士になることを義務付けられていた。榛原家よりはるかに上を行く超上流家庭である。半年間の交際を経て幸一郎は華子に結婚を申し込み、2人の結婚が決まる。

と、ここまでが華子の章。続いて時岡美紀(水原希子)の章が始まる。

正月休みに故郷の富山に帰省する美紀。相変わらず死んだような街の光景。そして、そこで滓のように生きる父、母、弟。

美紀は過去を回想する。名門大学に入学して上級したものの、そこには付属高校から上がってきたグループがあり、美紀たちとは全く違う種類の学生だった。その後、父の失業によって学費に窮して、美紀はついに大学を中退する。そして、キャバクラで働いているうちに、コネをつかんで大手企業に入社したのだ。

同時に美紀は故郷での同窓会で、大学時代の友人だった平田里英(山下リオ)と再会する。

東京の上流家庭の華子と、地方出身者で苦労が絶えない美紀。一見交わるはずのない2人が、ある人物によって結び付けられる。幸一郎である。

実は、美紀と幸一郎は大学時代の同級生で、その後、再会して腐れ縁の関係になっていたのだ。そのことを知った華子の友人のバイオリニストの相良逸子(石橋静河)は、2人を合わせることにする。

さあ、1人の男を巡って2人の女が対決する大立ち回りの始まりだ!

と思いきや、そうはならないのである。2人は最初こそギクシャクするものの、お互いを
認め合う。恋のさや当てをするのが女、などというバカバカしい先入観や固定観念は吹っ飛ばされる。生まれも育ちも生き方も正反対の2人の関係に、対立や分断ではなく共生を持ち込むのだ。何とラディカルな!

その後、幸一郎は多忙になり、華子は孤独を感じるようになる。一方、美紀は里英からある誘いを受ける……。

すでに述べたように、東京の街には厳然たる階層が存在している。その頂点に立つのが幸一郎の家であり、それには及ばないものの、華子の家も上流に位置する。そして、美紀のような多くの「地方出身者の養分」を吸い取って東京は成立している。

だが、そんな階層に関係なく、華子には華子の、美紀には美紀の生きづらさがある。悩みや葛藤を抱え込んでいる。2人は、そこから自らを解放するために行動するのだ。しなやかに、したたかに、そして愚直に。

岨手由貴子監督は、東京の異なる階層で息苦しさを感じる2人の女性が、偶然の出会いをきっかけに、自分の人生を切り開いていくさまを生き生きと描き出している。

ラストシーンの華子と幸一郎の表情が印象深い。自由を手に入れた華子を見つめる幸一郎。彼もまた考えようによっては、決まったレールの上を歩かざるを得ない息苦しさを抱え込んでいるのかもしれない。

東京で生まれ育った箱入り娘・華子を演じた門脇麦、地方出身で都会の荒波を身一つで泳いできた美紀を演じた水原希子の演技が素晴らしい。2人が直接絡む場面は少ないのだが、さりげない連帯感のようなものを漂わせる演技が絶品だった。特に苦悩する華子が美紀の家に行くシーンは、2人の心の通い合いがリアルに伝わってきて心が温かくなった。

さらに、2人の友人役の石橋静河山下リオ、幸一郎役の高良健吾も存在感のある演技を見せている。

直接的には、女性の生き方を描いた女性映画という捉え方をされるかもしれない。だが、生きづらさを抱えるのは女性ばかりではない。どんな環境においても、男女に関係なく生きづらさや息苦しさを抱えた人はいる。そういう点で男性にも響く映画だと思う。

自らを解放した女性たちの姿が、実に清々しい。その決断は、観客の背中も押してくれるに違いない。

 

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◆「あのこは貴族」
(2020年 日本)(上映時間2時間4分)
監督・脚本:岨手由貴子
出演:門脇麦水原希子高良健吾石橋静河山下リオ佐戸井けん太篠原ゆき子石橋けい山中崇高橋ひとみ津嘉山正種銀粉蝶
*ヒューマントラストシネマ有楽町ほかに公開中
ホームページ https://anokohakizoku-movie.com/

「藁にもすがる獣たち」

「藁にもすがる獣たち」
2021年2月23日(火・祝)グランドシネマサンシャインにて。午前11時25分より鑑賞(スクリーン10/F-9)

~大金を前に欲望を全開にする人々の深い業

お金は怖い。お金は人生を狂わす。お金は破滅への前奏曲だ。

というようなことを思い知らされたのが韓国映画「藁にもすがる獣たち」。なんと原作は日本の曽根圭介の小説だ。お金を巡るクライムサスペンスである。

冒頭にアップで映るのは大きなバッグ。実はその中には大金が入っている。サウナのロッカーにしまわれるバッグ。はたして、誰が何のためにロッカーに入れたのか。

そのサウナに勤務するのが、事業に失敗し、認知症の母を抱えた中年男ジュンマン(ペ・ソンウ)である。彼はロッカーで大金入りのバッグを発見する。

一方、失踪した恋人が残した多額の借金で、闇金の取り立てに追われる出入国管理官テヨン(チョン・ウソン)は、何とか金を工面しようと奔走する。

また、自らの借金と夫のDVに苦しむ主婦のミラン(シン・ヒョンビン)は、不法滞在者の青年と知り合い、夫の殺害を計画する。

これらのエピソードは一見無関係のように展開される。詳しいストーリーは書かないが、予測不能でスリリング。何が起きるか一寸先は闇だ。

登場人物はみんな金に困っている。何とかしようと欲望をむき出しにして、もがけばもがくほど裏目に出る。殺した相手が別人だったり、カモにしようと思った相手が現れなかったり。そこから乾いたユーモアも醸し出される。

二転三転する展開の中で、途中からは、謎の刑事がなれなれしくテヨンに接近してくる。ジュンマンはサウナを首になる。ミランは抜き差しならない事態に直面する。

そこで登場するのがラスボスともいうべき人物。テヨンの失踪した恋人ヨンヒ(チョン・ドヨン)である。彼女はこの物語の登場人物の中でも、群を抜いた残虐さを示す。猟奇性も発揮しつつ、不敵に自分の欲望のままに行動する。そのためまるでスプラッター映画のように血生臭い場面も飛び出すが、描写は抑えめなのでご安心を。

それにしても、愚かだ。醜い。人間は大金を前にすると、これほど弱いものなのだろうか。まさにタイトル通りに、窮地に追い込まれ、藁にもすがりたい状態で見せる彼らの姿は、憐れなのを通り越して滑稽ですらある。

そして終盤に進むにつれて、無関係に見えていたエピソードが時間軸をずらしつつ、一つにまとまっていく。おお!そうか。なーるほど、そうなっていたのね。序盤の伏線もきちんと回収される。脚本も兼ねるキム・ヨンフン監督、なかなかやりますなぁ。

ヨンヒは言う。「大金を手にしようと思ったら誰も信じちゃダメよ」。だが、そういう彼女もまた運命の嵐に巻き込まれていく。悲惨な出来事が連鎖的に起こる。因果応報。欲にからめとられた人々が破滅への道を転がり落ちる。

ラストも秀逸だ。例のバッグが渡った先は、今まで少しも欲望を見せることなく、苦難を耐え忍んできた人物である。だが、その人物とて、ひとたび大金入りのバッグを手にしたら……。エンディングの先にあるドラマも、色々と想像させられる。

役者陣の怪演がスゴイ。チョン・ドヨンは、妖艶で猟奇的で凶暴な悪女に扮している。そのクセモノぶりは存在感バツグン。さすが「シークレット・サンシャイン」でカンヌの主演女優賞を受賞しただけのことはある。いやぁ~、怖ろしい女です。

私の頭の中の消しゴム」「アシュラ」のチョン・ウソンも過去作にないタイプの役を演じている。チョン・ドヨンとの迫力満点のやりとりは、この映画の見どころのひとつだろう。

ジュンマン役のペ・ソンウ、ミラン役のシン・ヒョンビン闇金のボス役のチョン・マンシク、認知症のジュンマンの母を演じたユン・ヨジョンら、すべてのキャストがハマリ役だ。

大金を巡って繰り広げられる獣たちのバトルは文句なしに面白い。そして、そこから人間の業の深さも見えてくる。ポン・ジュノ作品のような社会性こそあまりないが、それとは違った魅力がある作品だ。韓国の興行収入ランキングで初登場1位を記録したのも納得。一級品のエンタメ映画である。

それにしてもお金は怖いなぁ。特に大金はなぁ。気をつけよう。たぶん一生縁がないけど。

 

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◆「藁にもすがる獣たち」(BEASTS CLAWING AT STRAWS)
(2020年 韓国)(上映時間1時間49分)
監督・脚本:キム・ヨンフン
出演:チョン・ドヨンチョン・ウソン、ペ・ソンウ、チョン・マンシク、チン・ギョン、シン・ヒョンビン、チョン・ガラム、ユン・ヨジョン
*シネマート新宿、グランドシネマサンシャインほかにて公開中
ホームページ http://klockworx-asia.com/warasuga/

「ファーストラヴ」

「ファーストラヴ」
2021年2月16日(火)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時10分より鑑賞(スクリーン3/F-15)。

~殺人の動機は?過去のトラウマに苦しむ殺人犯と公認心理士

「ファーストラヴ」は、第159回直木賞を受賞した島本理生の小説が原作。それを浅野妙子が脚色し、堤幸彦監督のメガホンで映画化した。原作モノの映画を観る前に原作を読むことはほとんどないのだが、この映画に関しては珍しく鑑賞前に原作を読了していた。

アナウンサー志望の女子大生・聖山環菜(芳根京子)が、父親を刺殺した容疑で逮捕される。彼女が取り調べで語った「動機はそちらで見つけてください」という挑発的な言葉が世間の注目を集める。そんな中、公認心理師の真壁由紀(北川景子)が、事件のルポルタージュを依頼されて取材に乗り出す。一方、由紀の夫・我聞(窪塚洋介)の弟で、由紀の大学時代の同級生でもある庵野迦葉(中村倫也)は、国選弁護人として環菜の弁護に当たる。由紀は迦葉と協力して本当の動機を突き止めるべく、環菜との面会を重ねていくのだが……。

文庫本にして約350ページの内容を、約2時間の映画に落とし込むのだから、当然原作を改変している。たとえば、原作では主人公の真壁由紀には息子がいるが、映画では子供はいないことになっている。また、彼女の夫・我聞は原作では結婚式のカメラマンだが、映画では写真館を経営している。

それ以外にも、原作ではかなりフィーチャーされている編集者の存在が希薄だったり、同じく原作では出番の多い迦葉の相棒弁護士がほとんど出てこなかったりする。迦葉と弁護士事務所の女性スタッフとの恋愛沙汰も描かれない。

というわけで、色々と改変はされているのだが、基本となる構図は同じである。中心的に描かれるのは公認心理師の由紀が、父親を殺したとされる女子大生・聖山環菜と拘置所で面会し、彼女の心を開こうとするドラマだ。

だが、これが一筋縄ではいかない。環菜の供述は二転三転し、なかなか真実にたどり着けない。それでも面会を繰り返すうちに、彼女の過去の秘密にたどり着く。画家である父親が開いていた絵画教室の絵のモデルになっていたこと、12歳の時に知り合ったある男性の存在、そして自傷の傷跡……。

由紀役の北川景子と環菜役の芳根京子の対決は見応えがある。北川景子はしばらく見ないうちに(最近の彼女の出演作をほとんど観ていなかったので)すっかり演技派に成長していた。もはやただの綺麗なお姉さんではない。本作でも影を背負いつつ前に進もうとする女性を見事に演じている。一方の芳根京子も得体の知れなさを漂わせつつ、脆く崩れそうな心を抱えた女性を熱演している。

環菜の過去の秘密を知るうちに、由紀は心の奥に隠したはずの「ある記憶」と向き合うことになる。それは父に関することだ。そのおぞましい事実がよみがえり彼女を苦しめる。この由紀自身の過去に関するドラマも本作の見どころである。

さらに過去の秘密といえば、由紀と迦葉の学生時代の秘密もある。母に捨てられた迦葉と心に傷を抱えた由紀。かつて2人は心を通わせたことがある。だが……。

終盤には法廷シーンが登場する。事件を巡って検察側と弁護側が激しくやり合う。そこで環菜は初めて、心の内をあますところなくさらけだす。芳根京子の迫力ある演技は必見だ。

結末は原作と同様の展開。ただし、ラストシーンに我聞の写真展を持ってきたところが効果的。由紀と我聞の絆を感じさせるとともに、観客を清々しい心地にさせてくれる。

浅野妙子の脚本はソツがないし、堤幸彦の演出もツボを外さない。時にはカメラをぶん回すなど、過剰な演出が目につく監督だが、この映画に関してはそうしたところもあまり見られない。

北川景子芳根京子以外のキャストも好演している。迦葉役の中村倫也はハマリ役だし、環菜の母を演じた木村佳乃は最初は気づかなかったぐらい役になり切っている。そして我聞役の窪塚洋介。言葉は少ないものの、奥行きのある演技を見せる。これなら由紀が頼りにするのも納得の演技である。

原作モノにありがちなツッコミ不足のところもないではない。もう少し由紀と環菜の対決に焦点を絞った方がよかった気もする。

ただ、原作を先に読んだ身からすると、原作に出てくる内容が次々に目の前の映像となって現れるだけに説得力は抜群だ。特に環菜がモデルになった絵や、由紀のトラウマにまつわる出来事は、原作を読んだ時よりも衝撃が大きかった。

この作品で描かれている環菜や由紀のトラウマは、人によっては「その程度のこと」と思うかもしれない。だが、現実に傷ついたまま沈黙してきた女性たちが確実にいるのだ。そういう点でも、社会的に意義のある作品だと思う。

 

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◆「ファーストラヴ」
(2021年 日本)(上映時間1時間59分)
監督:堤幸彦
出演:北川景子中村倫也芳根京子板尾創路石田法嗣清原翔高岡早紀木村佳乃窪塚洋介
*TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開中
ホームページ https://firstlove-movie.jp/

「私は確信する」

「私は確信する」
2021年2月14日(日)新宿武蔵野館にて。午後2時45分より鑑賞(スクリーン1/C-6)

~被告の無罪を証明するため猪突猛進する女性と敏腕弁護士

名作「十二人の怒れる男」の例を挙げるまでもなく、法廷劇は面白い。状況が二転三転する展開に加え、判決で白黒が決まるカタルシスもある。それを再確認させられたのが、「私は確信する」というフランス映画だ。大きな注目を集めた実在の未解決事件をめぐる裁判を基にした法廷サスペンスである。

2000年2月、フランス南西部のトゥールーズで3人の子どもを持つ女性スザンヌ・ヴィギエが忽然と姿を消した。やがて、大学教授の夫ジャックが殺人の容疑で逮捕される。確たる証拠がない中で第一審では無罪が言い渡されるが、検察は控訴し、第二審が始まろうとしていた。そんな中、シングルマザーのノラ(マリナ・フォイス)は、ジャックの無実を証明するために、敏腕弁護士のデュポン=モレッティオリヴィエ・グルメ)に弁護を依頼する。自らも助手として通話記録を調べ始めるノラだったが……。

この事件は難事件だ。明確な動機がなく、証拠もなく、スザンヌの遺体さえ見つからなかった。そのため、ジャックは証拠不十分で釈放されたにもかかわらず、事件から10年後に裁判にかけられる異例の展開をたどった。

おまけにジャックはヒッチコック映画のファンで、学生に「完全犯罪は可能だ」と話していたという。この映画の中でも、裁判長がジャックに「この事件と似ているヒッチコックの作品は?」と尋ね、ジャックが「バルカン超特急」「間違えられた男」を例に挙げるシーンがある。

そんな裁判劇の主役の一人がノラという女性だ。息子の家庭教師がジャックの娘だった縁で、ノラは頼まれもしないのに敏腕弁護士のデュポン=モレッティのところに押しかけて強引に弁護を依頼する。そして、彼の頼みにより250時間にも及ぶ通話記録を丹念に分析するのだ。

その通話記録の音声で色々な事実が明らかになる。ベビーシッターの証言が虚偽だったり、複数のダニエルと名乗る男が登場したり、失踪したスザンヌの恋人が怪しい行動を取っていたり……。そこがこのドラマの魅力の一つである。

とはいえ、とにかく次々に新たな事実が出てくるので、よほど神経を集中させていないと訳がわからなくなりそうだ。しかも、それらの事実が高速で展開するので、なおさらである。そのスピードについて行けない人もいそうだ。

その一方で、ノラの人間ドラマも描かれる。彼女は実は一審で陪審員だったのだ。その事実を隠していたために、モレッティ弁護士を怒らせ、アシスタントを首になってしまう。それでも彼女は猪突猛進して、独自に調査を続ける。挙句に、仕事に穴をあけて本職のシェフの仕事を首になり、息子をないがしろにして嫌われてしまう。

いったいなぜ彼女はそれほど裁判に入れ込むのか。それは単なる正義感からなのか。それとも……。こうしたノラのドラマもこの映画の大きな魅力だ。

そしてドラマのもう一人の主役が切れ者モレッティ弁護士である。彼の法廷戦術は一癖も、二癖もある予測不可能なものだ。協力者であるノラが見つけ出した新証拠をネタに、法廷を予想もしない方向に導く。

裁判の行方は二転三転する。被告のジャックにとって有利な展開になったかと思えば、次の瞬間にいきなり不利な状況に転じる。そのスリリングな展開も見応えがある。

そんな中で、スザンヌの恋人が真犯人だと確信したノラは、その証拠を集めようと奔走する。だが、モレッティ弁護士はそれを諫める。今この法廷でやるべきことは、真犯人を突き止めることではなく、ジャックの無罪を勝ち取ることなのだと。

この展開にこの映画の重要なポイントがあると思う。ジャックは疑わしいというだけで、逮捕され、裁判にかけられた。ノラがやろうとしていることも同じである。スザンヌの恋人が疑わしいというだけで、犯人にしようとしているのだ。確たる証拠もなしに犯人を作り出す怖ろしさこそが、この映画の訴えるメッセージではないのか。

やがて裁判のハイライトが訪れる。モレッティ弁護士の最終弁論だ。その演説は力強く、説得力に満ちている。演じるのは名優のオリヴィエ・グルメ。まるで一人芝居のような迫力の演技を披露する。

裁判の行方がどうなったかは書かないが、白黒は一応決着する。ただし、モヤモヤは残る。本当の事実がどうだったのかは、誰もわからないからである。

観終わって、人を裁くことの難しさをあらためて思い知らされた。「推定無罪」という当たり前の原則さえ危うい司法制度の問題点を、鋭く突きつけた映画といえるだろう。それはフランスに限らず、世界中に共通する課題である。

 

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◆「私は確信する」(UNE INTIME CONVICTION)
(2018年 フランス・ベルギー)(上映時間1時間50分)
監督・脚本:アントワーヌ・ランボー
出演:マリナ・フォイス、オリヴィエ・グルメ、ローラン・リュカ、ジャン・ベンギーギ、フランソワ・フェネール、フィリップ・ドルモワ、フィリップ・ウシャン、インディア・エール、アルマンド・ブーランジェ、スティーヴ・ティアンチュー、フランソワ・カロン
*ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて公開中
ホームぺージ http://www.cetera.co.jp/kakushin/

「春江水暖~しゅんこうすいだん」

「春江水暖~しゅんこうすいだん」
2021年2月13日(土)Bunkamura ル・シネマにて。午後1時25分より鑑賞(ル・シネマ1/C-5)

山水画のような風景の中で展開する現代中国の家族の肖像

開発が進む中国だが、広大な国土を持つだけに、山水画そのままの風景が今も各地に残る。杭州市富陽もそんな街だ。そして、その街を舞台にした家族の群像劇が「春江水暖~しゅんこうすいだん」である。

新人のグー・シャオガン監督の長編デビュー作で、2019年・第72回カンヌ国際映画祭批評家週間のクロージング作品に選ばれた。その破格のスケール感、自由で斬新なアイデアはとても新人監督の作品とは思えない。

杭州市富陽。グー家の家長である年老いた母の誕生日を祝うために、4人の息子や親戚たちが集まる。しかし、その最中に母が脳卒中で倒れてしまう。それをきっかけに母の認知症が進み、介護が必要になってしまう。4人の息子たちはそれぞれに複雑な事情を抱え、母を誰が世話するかで頭を悩ませるのだが……。

富陽は富春江という大河が流れる美しい街。同時に再開発が進み、古い建物が取り壊されている。そんな街を舞台に、親子三代の大家族が織りなすドラマを美しい四季の風景とともに描いている。

特筆すべきは圧倒的な映像美だ。元朝末期にこの地で描かれた山水画「富春山居図」にインスピレーションを得たというだけに、まるで絵画のような美しい映像が次々に飛び出す。しかも、常識破りのカメラの長回しや、壮大なロングショットなど大胆なショットを駆使する。

その中でも、序盤で飛び出す長回しは圧巻だ。グー家の長男の娘グーシーの恋人ジャンが富春江を泳ぎ、岸辺でグーシーと合流して歩いて行く姿を、10分に渡ってカメラを横移動させながら捉える。映画史に残るショットと言ったら言い過ぎだろうか。だが、それほど見事な映像なのである。

そんな映像美とともに映し出される家族の肖像。グー家の長男は中華料理店の店主。だが、経営は決して楽ではない。次男は漁師だが再開発で自宅を取り壊されることが決まっている。そのためしばらくは船上暮らしだ。三男は離婚してダウン症の息子を一人で育てているが、借金まみれでヤバい仕事に手を染めようとしている。四男は解体作業員で気ままな独身暮らし。

この4兄弟を中心に、認知症を患う母、結婚話が持ち上がる子供たちを絡めた3世代の家族ドラマが展開していく。グー監督は繊細に彼らの心の機微をすくい取る。

中心となるのは介護の問題である。母を誰が介護するのか。それには金銭問題が絡んでくる。借金まみれの三男はもちろん、中華料理店を経営する長男も金に苦労している。彼の妻は娘のグーシーをお金持ちと結婚させて、金銭苦から脱しようとするが、グーシーにはジャンという恋人がいる。そのため、母娘の関係は険悪となる。

こうして借金苦、介護、嫁姑の問題、親子の確執など、今の中国の庶民が抱える様々な問題が浮き彫りになる。山水画のような風景は歴史を感じさせるが、展開されるドラマはきわめて現代性を持つドラマなのである。

いわば古典と現代が同居したような映画だが、それを違和感なく併存させているのがこの映画の凄いところだ。美しい山水画のような風景と、激動の中国に生きる現代の家族の肖像が、一続きの絵巻のようにスクリーンに投影される。グー監督自身も言っているように、これは「現代の山水絵巻」なのである。

グー監督は、故郷の富陽が再開発で変わりゆく様を撮ろうと思い立ち、この映画を構想したという。そして2年間に渡って撮影を続け、完成にこぎつけた。その思いが十分に伝わる作品だ。

そこには台湾のホウ・シャオシャン監督やエドワード・ヤン監督、中国のジャ・ジャンクー監督の影響も見て取れる。グー監督はそれらの先輩たちの偉業を受け継ぎつつ、新たな世界を構築している。

出演する俳優は、グーシー役とジャン役などを除いて、いずれもプロの役者ではない。実際に富陽で生活している監督の親戚や知り合いが起用されたという。そこには予算削減の目的もあるだろうが、結果的に市井の人々を起用したことで、リアルでウソのない作りになっている。

ちなみに、ラストシーンのあとには「一の巻 完」という表示がされる。どうやら、グー監督、この映画を3部作にするつもりらしい。うーむ、はたしてこれを超える作品が撮れるのか。期待半分、心配半分で次作を待つとしよう。

 

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◆「春江水暖~しゅんこうすいだん」(春江水暖/DWELLING IN THE FUCHUN MOUNTAINS)
(2019年 中国)(上映時間2時間30分)
監督・脚本:グー・シャオガン
主演:チエン・ヨウファー、ワン・フォンジュエン、スン・ジャンジエン、スン・ジャンウェイ、ジャン・レンリアン、ジャン・グオイン、ドゥー・ホンジュン、ポン・ルーチーグーシー、ジュアン・イー、ドン・ジェンヤン、スン・ズーカン、ジャン・ルル、ムー・ウェイ
Bunkamura ル・シネマほかにて公開中
ホームページ http://www.moviola.jp/shunkosuidan/

 

「すばらしき世界」

「すばらしき世界」
2021年2月11日(木)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後12時10分より鑑賞(スクリーン5/G-15)

~社会に適合しようとする元殺人犯の苦難と温かな善意

西川美和監督は、「ゆれる」「ディア・ドクター」「永い言い訳」「夢売るふたり」など、過去作がすべてオリジナル脚本という今どき珍しい監督。しかし、今回は初めて原作モノの作品を撮った。直木賞作家・佐木隆三の小説「身分帳」を原案にした「すばらしき世界」である。

殺人を犯し13年の刑期を終えた三上正夫(役所広司)が、旭川刑務所を出所する。二度と刑務所に戻らないと誓った彼は上京し、身元引受人となった弁護士の庄司(橋爪功)とその妻・敦子(梶芽衣子)に温かく迎えられる。やがて三上は生活保護を申請し、下町でアパート暮らしを始める。

一方、小説家への転身を目指していたTVディレクター津乃田(仲野太賀)のもとに、やり手のTVプロデューサー吉澤(長澤まさみ)から、三上の密着ドキュメンタリー番組制作の話が持ち込まれる。さっそく津乃田は三上への取材を開始するのだが……。

原案の小説のタイトル「身分帳」とは、受刑者の経歴を詳細に記した刑務所の個人台帳。三上は幼少期に離別した母との再会を願い、その資料にと身分帳の写しを吉澤に託したのだ。

三上は根っからのワルではない。不幸な生い立ちからヤクザ組織に関わったものの、涙もろく感激屋で、困っている人がいると見過ごせない正義感の持ち主だ。いわば「フーテンの寅さん」なのである。

だが、その反面、直情径行で、怒りを制御できない。いったん暴力をふるうとストッパーが効かずに、とことん相手を痛めつける。残念なことに、この寅さんは暴力寅さんなのだ。それゆえ人生の大半を刑務所で過ごしてきたのである。

そんな三上が社会に適合しようとする。だが、世間は冷たい。いくら三上が更生しようとしても、数々の障壁が立ちはだかる。三上は悪戦苦闘する。このあたりは、藤井道人監督の「ヤクザと家族」でも描かれた光景だ。

ただし、この映画では世間は冷たいばかりではない。むしろ三上を応援する人々が多数登場する。弁護士の庄司夫妻、スーパーの店長(六角精児)、そしてケースワーカー北村有起哉)らである。彼らはみな善人だ。三上のやり直しを親身になってサポートする。三上はその温かさを実感しつつ、なかなか自立できないふがいなさに、なおさら絶望するのである。

一方、TVディレクターの津乃田は、最初は前科者として恐る恐る三上と接する。無軌道な暴力場面に遭遇して戸惑ったりもする。だが、同時に心根の優しさに触れて次第に距離を縮めていく。後半になると、仕事抜きで彼に寄り添うようになる。その思いはちょうど観客の心情とも共通するものだろう。その点で、この映画における津乃田の役割はとても大きいと思う。

この映画にはユーモアもある。長年刑務所に入っていた三上と世間の常識とのずれをネタにした笑いなどが、そこかしこに散りばめられている。シリアスで重たいテーマを持つ映画だが、フットワークは実に軽い。

中盤、絶望した三上は九州にいる昔の仲間に連絡を入れる。そこで映し出される東京の夜景とムーディーなジャズが印象的だ。三上は九州に飛ぶがヤクザの世界も変わってしまったことを知り、再び東京に戻る。

東京に戻った三上は、津乃田の尽力で、母の消息を知るために幼い頃を過ごした養護施設を訪ねる。

その後、ケースワーカーの紹介で三上は介護現場に職を得る。ついに社会への第一歩を踏み出したのだ。だが……。

最後の場面での津乃田の慟哭が胸を刺す。何とも言えない余韻を残してドラマは終わる。美しい花に手を触れた瞬間、三上は何を思ったのだろうか。

繊細な描写に定評がある西川監督だが、今回も三上の心情を細やかに描き出す。しかし、奇をてらった演出は何もない。それは主演が役所広司であることを十分に意識したものだろう。

昔気質の愚直さを持つ男を懐の深い演技で表現している。優しい姿と、底知れぬ恐ろしさを感じさせる姿を両立させ、時には滑稽さも見せる。これほど多面性ある人物を違和感なく演じるのだから、さすがである。そのあまりにリアルな演技に、向こうの曲がり角から、三上が今にもひょっこり顔を出しそうな気がする。

仲野太賀もいい演技をしている。特に後半で三上に寄り添う姿が印象深い。六角精児、北村有起哉らの脇役陣も存在感十分だ。梶芽衣子は久々に歌声も披露しているが、「怨み節」ではない。

まっとうに生きることの難しさや、前科者に冷たい今の社会の問題点を鋭くえぐった映画である。同時に社会から外れた者に、温かな手を差し伸べる人がいることも描かれる。それらをひっくるめて、「すばらしき世界」というタイトルが持つ意味の重さを感じずにはいられなかった。

 

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◆「すばらしき世界」
(2020年 日本)(上映時間2時間6分)
監督・脚本:西川美和
出演:役所広司、仲野太賀、六角精児、北村有起哉、白竜、キムラ緑子長澤まさみ、安田成美、梶芽衣子橋爪功
丸の内ピカデリーほかにて全国公開中
ホームページ https://wwws.warnerbros.co.jp/subarashikisekai/

「哀愁しんでれら」

「哀愁しんでれら」
2021年2月10日(水)グランドシネマサンシャインにて。午前11時25分(スクリーン11/F-12)

どん底コメディーからキラキラのシンデレラストーリー、最後はサイコホラーに

TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILMは新人クリエイター発掘のコンクール。これまでに『嘘を愛する女』『ブルーアワーにぶっ飛ばす』などが映画化されている。

その「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016」でグランプリに輝いた企画をもとに、渡部亮平監督がオリジナル脚本で映画化したのが「哀愁しんでれら」だ。渡部監督は8年前に撮った自主映画「かしこい狗は、吠えずに笑う」の評価が高く、これが商業映画デビューとなる。

児童相談所に勤める小春(土屋太鳳)は、子供の頃に母が家を出た哀しい過去を持つ。それでも祖父と父(石橋凌)、妹(山田杏奈)とともに、自転車屋を営む実家で平穏な日々を送っていたが、ある夜、祖父が倒れ、そのどさくさの中で自宅が家事になる。さらに、彼氏の浮気が発覚して一晩ですべてを失ってしまう。そんな時、踏切で泥酔していた開業医の大悟(田中圭)を助ける。やがて、8歳の娘ヒカリ(COCO)を男手ひとつで育てている彼の優しさに触れ、プロポーズを受け入れる。こうして人生のどん底から一転、理想的な結婚を果たす小春だったが……。

序盤は不幸のどん底に突き落とされるヒロインを描く。一夜にして押し寄せる不幸。現実にはあり得ない話だが、そんなことは承知の上だろう。

特徴的なのは悲惨な話にもかかわらず、そこはかとないユーモアが込められている点だ。祖父が倒れて車で運ぶ途中、酔っ払いが飛び出してくる場面がある。おかげで車は事故を起こしてしまう。父は怒る。「酔っ払いが!」。だが、次の瞬間に気づく。「あ、俺も酔っ払いだ」。父はビールを飲んでいたのだ。

中盤はシンデレラストーリーに突き進む。大悟と出会った小春が理想的な結婚へと踏み出す。そこでもユーモアは健在だ。ラブコメ風の展開で、小春の心のトキメキを映し出す。

何しろ大悟がこれ以上ないほど良い人なのだ。優しくて、しかも裕福で、まるで王子様である。父の就職の世話(葬儀屋)をしただけでなく、妹の家庭教師も引き受ける。これなら、小春ならずとも惚れてしまいますがな。

映画の冒頭で「女の子は将来幸せになれるかどうか不安だ」という主旨のモノローグがある。大悟はまさにその不安を消してくれる存在のはずだった。

そして娘のヒカリが、これまた良い子なのである。素直で、明るくて、すぐに小春に懐く。母の愛を知らない小春も、これならばヒカリの母親になれるはずだった。

結婚当初は幸せそのものだった小春。だが、次第に大悟とヒカリの別の顔が見えてくる。大悟は絵が趣味で家族の肖像画を描いていた。同時に自分の肖像画を何年にもわたって描き続けている。それが何とも不気味なのだ。しかも、彼は幼い頃に勝っていたウサギを剝製にして可愛がる気味の悪い趣味を持っていたのである。

もっとすごいのがヒカリだ。彼女は虚言癖がひどく、学校に毎日弁当を持たせているのに、「お弁当を作ってくれない」と先生に嘘をつくのである。彼女が「盗まれた」と主張した千春が作ったペンシルケースも、トイレに捨てられていた。そして、彼女は同級生の死にも関わっているらしかった。

というわけで不穏で不気味な空気の中、小春はどんどん追い詰められていく。幸せを追い求めた結果、常軌を逸していくのである。ついには五円玉入りのおにぎりで、ヒカリに対して反撃の虚に出るのだ!

まあ、その後は二転三転するのだが、そのさなかにも何やら笑っちゃうシーンがある。たとえば銀粉蝶扮する大悟の母が、息子との確執を語る場面。彼女はなぜかハンバーガーを貪り食うのだ。こんなふうに、怖ろしさと笑いが奇妙な同居をする。

そして、終盤にはさらに怖ろしい展開が待っている。学校で、集団で、あんなことを……。ギャーッ!!

おぞましいといえば、これほどおぞましいことはないだろう。ここまでおぞましいと、もはや笑ってしまうしかない。これはサイコホラーならぬ、ホラーコメディーなのか。劇場で笑い声を押し殺すのに苦労したのはワシだけか?

コメディー調の不幸のどん底から、キラキラのラブコメ風シンデレラストーリーへ、そして最後はサイコホラーへ。この手の転調は外国映画ではしばしば見られるものの、日本映画には珍しい気がする。

探せば粗はいくつもある。千春の結婚指輪はどこに消えたのか、とか。強引な展開も目につくし(特に後半)、千春の変化する心情も描写不足のところがある。しかし、まあ、商業映画デビュー作にして、これだけの映画を撮れば上出来だろう。渡部亮平監督の今後が楽しみである。。

土屋太鳳の追い詰められて狂気に走る姿は真に迫っていた。田中圭の良い人キャラからの豹変ぶりも特筆ものだ。

しかし、この映画で一番すごいのはヒカリを演じたCOCOではなかろうか。最初の「本当にかわいい子ねぇ~」という姿が、「な、何だこの子は!?」に変化する。天使と悪魔とはこのことだ。特に小春をあざけるシーンは圧巻。こんな小さなうちからこんな演技を見せるとは、将来が心配、いや楽しみですな。

 

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◆「哀愁しんでれら」
(2021年 日本)(上映時間1時間54分)
監督・脚本:渡部亮平
出演:土屋太鳳、田中圭、COCO、山田杏奈、ティーチャ、安藤輪子、金澤美穂中村靖日正名僕蔵銀粉蝶石橋凌
*TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開中
ホームページ https://aishu-cinderella.com/