映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

2019-01-01から1年間の記事一覧

「THE GUILTY/ギルティ」

「THE GUILTY/ギルティ」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2019年2月22日(金)午後1時10分より鑑賞(スクリーン9/D-12)。 ~音だけを頼りに事件を追う異色のサスペンス 数年前にAKBのラジオドラマを書いていた時にあらためて思ったのだが、音の…

「家へ帰ろう」

「家へ帰ろう」シネスイッチ銀座にて。2019年2月20日(水)午後7時より鑑賞(シネスイッチ2/E-7)。 ~ホロコースト映画だが、温かくユーモラスで味わい深い 以前から観たかったものの、なかなか鑑賞できなかった「家へ帰ろう」(EL ULTIMO TRAJE)(2017…

「金子文子と朴烈(パクヨル)」

「金子文子と朴烈(パクヨル)」シアター・イメージフォーラムにて。2019年2月19日(火)午前11時より鑑賞(スクリーン2/E-5)。 ~朝鮮人アナーキストと日本人女性の愛と闘いを描いた骨太な娯楽作 大正末期のアナーキスト(無政府主義者)の青年たちと、…

「ちいさな独裁者」

成りすましの独裁者とそれに同調する人々。今の時代に通じる実話。

「バーニング 劇場版」

「バーニング 劇場版」TOHOシネマズシャンテにて。2019年2月8日(金)午前9時40分より鑑賞(スクリーン1/D-9)。 ~村上春樹の原則を大胆にアレンジした今の若者たちが抱える迷宮 いわずと知れた作家の村上春樹。その小説は過去にも何度か映画化されてい…

「七つの会議」

「七つの会議」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2019年2月7日(木)午前11時30分より鑑賞(スクリーン9/E-11)。 ~サービス精神満点のエンタメ企業ドラマにメッセージ性も 大ヒット映画を避けて、ミニシアター系の映画ばかり観ているヤツだと思われ…

「赤い雪 Red Snow」

「赤い雪 Red Snow」 テアトル新宿にて。2019年2月4日(月)午前11時50分より鑑賞(C-12)。 ~鮮烈な映像美で綴る心に傷を負った人々のもつれた糸 ことさらに性別を言い立てるのもどうかと思うが、かつての日本映画で女性監督がめったに活躍できなかった…

「ジュリアン」

「ジュリアン」新宿シネマカリテにて。2019年2月1日(金)午後2時25分より鑑賞(スクリーン2/B-3)。 ~DVにおびえる母子の恐怖をリアルに描く 身体的な暴力にせよ、言葉の暴力にせよ、暴力は嫌いなので、DVの加害者の心理は理解しがたい。それに比べれば、…

「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

「ヴィクトリア女王 最期の秘密」Bunkamuraル・シネマにて。2019年1月31日(金)午後6時40分より鑑賞(ル・シネマ1/D-6)。 ~ヴィクトリア女王とインド人青年の交流。ジュディ・デンチの貫禄の演技 日本の現在の天皇は、30年以上その座にいるわけで、それ…

「天才作家の妻 40年目の真実」

「天才作家の妻 40年目の真実」YEBISU GARDEN CINEMAにて。2019年1月26日(土)午後1時5分より鑑賞(スクリーン1/G-8)。 ~ノーベル賞作家の妻はゴーストライター?グレン・クローズの名演が光る 先日発表されたゴールデン・グローブ賞では、グレン・ク…

「バハールの涙」

「バハールの涙」新宿ピカデリーにて。2019年1月20日(日)午後1時25分より鑑賞(シアター10/D-9)。 ~ISと闘う母の苦悩とたくましさをリアルに見せる 2018年のノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドさんは、過激派組織イスラム国(IS)の性暴力から…

「夜明け」

「夜明け」新宿ピカデリーにて。2019年1月18日(金)午後2時より鑑賞(シアター7/E-7)。 ~過去の傷を抱えた青年と中年男の交流と破綻を繊細に 是枝裕和監督と西川美和監督といえば、たいていの映画ファンなら知っている有名監督だが、その2人が「文福」…

「未来を乗り換えた男」

「未来を乗り換えた男」新宿武蔵野館にて。2019年1月17日(木)午後12時10分より鑑賞(スクリーン1/B-8)。 ~ファシズムの時代のミステリアスな愛と逃亡のドラマ お金も時間も限られた中、未見のまま通り過ぎていく映画がたくさんある。ドイツのクリステ…

「この道」

「この道」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2019年1月14日(月・祝)午後1時40分より鑑賞(スクリーン2/E-8)。 ~破天荒な詩人・北原白秋の人生に反戦への思いをこめて 詩人の北原白秋といえば、作曲家の山田耕筰とのコンビで数々の童謡の名作を送…

「迫り来る嵐」

「迫り来る嵐」新宿武蔵野館にて。2019年1月8日(火)午後12時25分より鑑賞(スクリーン1/B-9)。 ~時代に翻弄され破滅へと突き進む男の哀しみ 毎年開催される東京国際映画祭。だが、その上映作品が必ず日本公開されるとは限らない。映画祭の花形のコンペ…

「22年目の記憶」

「22年目の記憶」シネマート新宿にて。2019年1月7日(月)午後2時35分より鑑賞(スクリーン1/F-13)。 ~笑いにまぶして描く金日成の代役にさせられた男と息子との絆 2019年の新年1本目に鑑賞した映画は「22年目の記憶」(MY DICTATOR)(2014年 韓国)。2…

2018年ベスト映画

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 実のところ、年末年始はインターネット環境のないところにいたため、ブログも更新できなかったのである。おまけに、映画館に行ける状況でもなかったので、映画レビュ…