映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

2018-01-01から1年間の記事一覧

「セラヴィ!」

「セラヴィ!」新宿シネマカリテにて。2018年7月11日(水)午後2時5分より鑑賞(スクリーン2)/B-2)。 ~トラブル満載の結婚式が巻き起こす笑いと人間模様 自分で式を挙げたこともないし、他人の式にもほとんど出席したことがないので実感はないのだが、…

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」シネクイントにて。2018年7月8日(日)午後12時50分より鑑賞(スクリーン2/D-6)。 ~男対女、世紀のテニス対決の裏にあった人間ドラマ シネクイントが復活した。シネクイントはパルコが運営する映画館で、東京・渋谷の…

「菊とギロチン」公開スタート

「菊とギロチン」テアトル新宿にて。2018年7月7日(土)午後2時10分より鑑賞(G-17) 瀬々敬久監督の構想30年の力作「菊とギロチン」がいよいよ公開になった。これまでにも何度か書いたが、本作は一般から製作資金を募り、オレもほんの少額をカンパさせて…

「正しい日 間違えた日」

「正しい日 間違えた日」ヒューマントラストシネマ渋谷にて。2018年7月5日(木)午後1時35分より鑑賞(スクリーン2/H-9)。 ~2つの展開の違うドラマから見える恋のさや当てと人生の不可思議さ 現在、世界的に評価の高い韓国の名匠ホン・サンス監督の4作…

「パンク侍、斬られて候」

「パンク侍、斬られて候」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2018年7月1日(日)午前10時45分より鑑賞(スクリーン9/F-13)。 ~パンク魂にあふれた何でもありの暴走時代劇 芥川賞作家の町田康がパンク歌手だったのをご存知だろうか。「INU」という…

「ブリグズビー・ベア」

「ブリグズビー・ベア」新宿シネマカリテにて。2018年6月29日(金)午後12時より鑑賞(スクリーン1/A-8)。 ~25年間監禁された「クマちゃん命」の青年の成長 先日取り上げた「ワンダー 君は太陽」で顔に障害を持つ子供を巧みに演じていたジェイコブ・ト…

「告白小説、その結末」

「告白小説、その結末」 ヒューマントラストシネマ有楽町にて。2018年6月27日(水)午後1時30分より鑑賞(スクリーン1/D-12)。 ~不穏な空気に包まれた女性作家と自称ファンの女の危険な関係 クリント・イーストウッドを筆頭に、リドリー・スコット、ウ…

「女と男の観覧車」

「女と男の観覧車」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2018年6月24日(日)午後1時25分より鑑賞(スクリーン6/D-7)。 ~愚かさと哀れさを見せつけるケイト・ウィンスレットの鬼気迫る演技 ご存知、ウディ・アレン監督の新作が登場だ。82歳にして、相…

「焼肉ドラゴン」

「焼肉ドラゴン」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2018年6月23日(土)午前11時5分より鑑賞(スクリーン7/E-9)。 ~困難に直面しても希望を失わない在日コリアン一家の姿が胸に響く 映画を追いかけるので手一杯で、演劇まではなかなか手が回らない…

「菊とギロチン」

「菊とギロチン」2018年6月18日(月)ユーロライブでの特別試写会にて 6月18日、渋谷・ユーロライブにて、7月7日からの公開を前に映画「菊とギロチン」の特別試写会が行われた。 「菊とギロチン」(2017年 日本)は、「64 ロクヨン」「友罪」などの瀬々敬久…

「夜の浜辺でひとり」

「夜の浜辺でひとり」ヒューマントラストシネマ有楽町にて。2018年6月17日(日)午後1時50分より鑑賞(スクリーン1/D-12)。 現在、韓国の名匠ホン・サンス監督の近作4作品を連続上映中だ。先日は、その1作目の「それから」を取り上げたが、今回は2作目。…

「ワンダー 君は太陽」

「ワンダー 君は太陽」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2018年6月15日(金)午前11時40分より鑑賞(スクリーン5/F-13)。 涙腺が決壊する基準は人それぞれだろうが、それでも大半の観客の涙腺を決壊させてしまう映画がある。難病モノもその一つだ。…

「それから」

「それから」ヒューマントラストシネマ有楽町にて。2018年6月14日(木)午前11時40分より鑑賞(スクリーン1/D-12)。 「3人のアンヌ」「自由が丘で」などで知られる韓国のホン・サンス監督。カンヌをはじめ国際映画祭の常連で世界的にも知名度が高い監督…

「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」

「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」新宿武蔵野館にて。2018年6月12日(火)午前10時より鑑賞(スクリーン3/B-4)。 久々にドキュメンタリー映画を観た。別にドキュメンタリー映画が嫌いなわけでも、意識的に避けているわけでもないのだが、何せお…

「ファントム・スレッド」

「ファントム・スレッド」新宿武蔵野館にて。2018年6月11日(月)午前10時15分より鑑賞(スクリーン1/C-7)。 「毎日毎日映画ばかり観やがって!」と言われそうだが、この日は本当は仕事のはずだったのだ。それが出かける直前になって中止になってしまっ…

「30年後の同窓会」

「30年後の同窓会」TOHOシネマズシャンテにて。2018年6月9日(土)午後1時20分より鑑賞(スクリーン1/F-11)。 同窓会なるものにはほとんど出たことがないのだが、久々に級友に会うというのは、どんな気持ちなのだろうか。 「30年後の同窓会」(LAST …

「Vision」

「Vision」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2018年6月8日(金)午前11時30分より鑑賞(スクリーン2/E-9)。 ここのところ「あん」「光」と比較的わかりやすい映画を撮ってきた河瀬直美監督。しかし、今回はけっこう難解。人によって様々な解釈が成立…

「レディ・バード」

「レディ・バード」TOHOシネマズシャンテにて。2018年6月3日(日)午後12時より鑑賞(スクリーン1/E-12)。 アメリカ映画といえば、ハリウッドのメジャーな作品に目が行きがちだが、実際は素晴らしいインディーズ作品がたくさんある。ノア・バーム…

「万引き家族」

「万引き家族」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2018年6月2日(土)午後12時10分より鑑賞(スクリーン3/F-15)。 第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督の「万引き家族」。日本映画としては1997年の今村昌平監督の「…

「ビューティフル・デイ」

「ビューティフル・デイ」ヒューマントラストシネマ有楽町にて。2018年6月1日(金)午後2時より鑑賞(シアター1/E-11)。 この映画を観てオレは思わずつぶやいた。「何じゃ? こりゃ!」。松田優作の物まねではない。そのぐらいぶっ飛んでしまったのだ。 …

「29歳問題」

「29歳問題」YEBISU GARDEN CINEMAにて。2018年5月29日(火)午後12時40分より鑑賞(スクリーン2/D-6)。 女性の29歳というのは、なかなか難しい年齢らしい。30歳を目前にして、これからの生き方に思い悩んだりするのだろうか。そういえば「アラサー」と…

「ゲティ家の身代金」

「ゲティ家の身代金」池袋シネマ・ロサにて。2018年5月27日(日)午後12時35分より鑑賞(シネマ・ロサ2/D-8)。 高齢化社会の現在。高齢の映画監督も大活躍だ。103歳で最後の監督作を撮ったポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督は2015年に死去…

「友罪」

「友罪」池袋シネマ・ロサにて。2018年5月26日(土)午後12時10より鑑賞(シネマ・ロサ1/D-10)。 最近の日本映画には、観客に様々な問いを投げかけたり、重たい余韻を残す作品が少ないような気がするのだが、それはオレの思い込みだろうか。もちろん底…

「君の名前で僕を呼んで」

「君の名前で僕を呼んで」新宿武蔵野館にて。2018年5月23日(水)午後7時40分より鑑賞(スクリーン1/B-8)。 新宿武蔵野館の客席に足を踏み入れたら、そこは女の園だった……。 というのは大げさでもなんでもなく、そのぐらい女性が多くてほぼ9割が女性客。…

「モリのいる場所」

「モリのいる場所」シネ・リーブル池袋にて。2018年5月20日(日)午後2時10分より鑑賞(スクリーン1/G-6)。 絵画にはかなり疎い。まあ、ピカソとか、ゴッホとか、モネとか、世界の名だたる巨匠の画家ぐらいは知っているが、せいぜいその程度である。とい…

「菊とギロチン」のこと・・・

本日は映画の感想ではなく、PRをほんの少しだけ…。 一昨年の秋に公開された、こうの史代原作、片渕須直監督・脚本の「この世界の片隅に」で悔しかったのは、ラストに登場するおびただしい数の人名を見た時だ。クラウドファンディングで、この映画の製作費…

「孤狼の血」

「孤狼の血」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2018年5月15日(火)午前10時55分より鑑賞(スクリーン2/E-9)。 深作欣二監督の「仁義なき戦い」をはじめとする東映ヤクザ映画は、日本映画界に一時代を画した作品群だが、実のところオレはあんまり接…

「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」

「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」ヒューマントラストシネマ渋谷にて。2018年5月12日(土)午前11時50分より鑑賞(スクリーン2/G-9)。 貧富の格差は、いまや日本も含めて世界的な社会問題になっている。それを象徴するような場所が、アメリカのフロ…

「モリーズ・ゲーム」

「モリーズ・ゲーム」ユナイテッド・シネマとしまえんにて。2018年5月11日(金)午後2時40分より鑑賞(スクリーン7/F-8)。 「よ! 男前」女性でも、そう声をかけたくなるようなカッコいい人がいるものだ。最近の映画では、「女神の見えざる手」でジェシ…

「サバービコン 仮面を被った街」

「サバービコン 仮面を被った街」TOHOシネマズ新宿にて。2018年5月9日(水)午前9時50分より鑑賞(スクリーン11/D-8)。 理想と現実は別物だ。あまりにも理想的すぎる物には裏があるに決まっている。と思うのは、オレがひねくれているせいばかりではない…