映画貧乏日記

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。

2020-01-01から1年間の記事一覧

「バービー」

「バービー」2020年7月25日(土)GYAO!にて無料鑑賞 ~衝撃的な実話をもとに社会の闇をとらえた、あまりにも残酷で切ないドラマ 韓国系フランス人ウニー・ルコント監督の自伝的映画「冬の小鳥」(2009年)を観た時にはぶっ飛んだ。父に捨てられて養護施設に…

「悪人伝」

「悪人伝」2020年7月26日(日)グランドシネマサンシャインにて。午後1時40分より鑑賞(スクリーン8/D-6)。 ~ヤクザと刑事と連続殺人犯が交錯するスリリングで熱いバイオレンス・アクション 一度見たら忘れないアクの強い風貌と頑強な肉体(なにせ元フィッ…

「女は冷たい嘘をつく」

「女は冷たい嘘をつく」2020年7月23日(木)GYAO!にて無料鑑賞 ~2人の母の思いが絡みつくスリリングなサスペンス またぞろ新型コロナの感染者が増えて、東京では4連休中は不要不急の外出は避けろとの要請。だからというわけでもないのだが、この日はかなり…

「zk 頭脳警察50 未来への鼓動」(再鑑賞)

初号試写にて鑑賞した「zk 頭脳警察50 未来への鼓動」(2020年 日本)が、いよいよ7月18日(土)から新宿K's cinemaにて公開となったため、劇場にて再鑑賞してきた。 *2020年7月20日(月)新宿K’s cinemaにて。午後12時より鑑賞(自由席/整理番号14番)。 …

「ライド・ライク・ア・ガール」

「ライド・ライク・ア・ガール」2020年7月19日(日)池袋HUMAXシネマズにて。午後2時45分(シネマ2/G-8)。 ~オーストラリアで偉業を達成した女性騎手の人生 この日、フランソワ・オゾン監督の「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」を池袋に観に行こうとした…

「パブリック 図書館の奇跡」

「パブリック 図書館の奇跡」2020年7月18日(土)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後12時45分より鑑賞(スクリーン9/D-11)。 ~ホームレスの籠城劇を人情とユーモアに包んで描き「公共」を問う む? エミリオ・エステベス? ああ、そうか。「ブレッ…

「はちどり」再鑑賞

どんなに素晴らしいと思った映画でも、二回目以降はDVDや動画配信で観るぐらいで、劇場で二度同じ映画を観るということはあまりない。それでも年に1~2本程度は、どうしてももう一度劇場で観たいと思う映画がある。 韓国映画「はちどり」もそんな映画だっ…

「カセットテープ・ダイアリーズ」

「カセットテープ・ダイアリーズ」2020年7月11日(土)TOHOシネマズ池袋にて。午前11時35分より鑑賞(スクリーン1/C-6)。 ~スプリングスティーンで人生が変わった移民の少年。青春音楽映画の逸品 ブルース・スプリングスティーンといえば世界的なロックの…

「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」

「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」2020年7月8日(水)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午前11時50分より鑑賞(スクリーン7/E-8)。 ~ニューヨークを舞台に本領発揮のウディ・アレン監督の楽しいラブ・ロマンス ご存知ウディ・アレン監督の新作映画…

「一度も撃ってません」

「一度も撃ってません」2020年7月4日(土)TOHOシネマズ池袋にて。午後2時20分より鑑賞(スクリーン4/D-5)。 ~日本映画の名優4人による味わいとおかしみと哀愁 ここ数年東京都内に急ピッチで増殖中のTOHOシネマズ。ついに池袋にも進出です。 その最初の鑑…

「MOTHER マザー」

「MOTHER マザー」2020年7月3日(金)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午前10時より鑑賞(スクリーン5/J-13) ~安易な理解も共感も拒否するモンスター母と息子の不可思議な絆 2018年公開の「日日是好日」は、茶道教室を舞台にした心温まるほのぼのとし…

「悪の偶像」

「悪の偶像」2020年6月29日(月)シネマート新宿にて。午前9時30分の回(スクリーン1/E-13)。 ~加害者の父と被害者の父が追う謎の女。実力派俳優2人による予測不能の怪作 韓国映画に注目するようになったきっかけは、1999年日本公開の「八月のクリスマス」…

「はちどり」

「はちどり」2020年6月25日(木)ユーロスペースにて。午前11時30分より鑑賞(スクリーン1/B-9)。 ~思春期の少女の壊れそうな心を繊細さとミステリアスな空気感で描く この間の月曜に奥歯を抜歯して以来、何だかダルいのは気のせいだろうか。何にしてもあ…

「サンダーロード」

「サンダーロード」2020年6月20日(土)新宿武蔵野館にて。午後2時55分より鑑賞(スクリーン2/C-5)。 ~母の葬儀で変なダンスを踊った警官の迷走と親子のドラマ サンダンス映画祭といえば、ロバート・レッドフォードが主催して1978年から始まったインディー…

「コリーニ事件」

「コリーニ事件」2020年6月18日(木)新宿武蔵野館にて。午後12時25分より鑑賞(スクリーン1/A-5)。 ~恩人の殺害犯を弁護する男が迫った歴史と法の深い闇 依然として席の間隔を空けて販売している映画館。とはいえ、再開当初に比べて徐々に観客が増えてい…

「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」

「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」 2020年6月15日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午前10時20分より鑑賞(スクリーン3/E-16)。 ~名作小説をもとに四姉妹の人生模様と女性の自立を力強く見せる ルイザ・メイ・オルコットの小説…

「15年後のラブソング」

「15年後のラブソング」2020年6月14日(日)新宿ピカデリーにて。午後3時より鑑賞(スクリーン6/G-8)。 ~人生の曲がり角に立つ女性の前に現れたダメダメな元ロック歌手 映画館が再開されて、ぼちぼち新作も公開され始めたこの頃。そんな中の1本が「15年後…

「その手に触れるまで」

「その手に触れるまで」2020年6月13日(土)新宿武蔵野館にて。午後12時40分の回(スクリーン3/B-3)。 ~過激思想にとらわれたごく普通の少年の揺れ動く心 兄弟で一緒に仕事をするというのは、どういうものなのだろうか。肉親ゆえに気心が知れた半面、いろ…

「もみの家」

「もみの家」2020年6月8日(月)新宿武蔵野館にて。午前10時45分より鑑賞(スクリーン3/C-5)。 ~再生する少女を富山の美しい自然の中で描く。俳優陣の演技も出色 再開後の映画館は、三密対策として前後左右一席ずつ空けて座席を販売しているところが多い。…

「デッド・ドント・ダイ」

「デッド・ドント・ダイ」2020年6月7日(日)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後12時30分より鑑賞(スクリーン2/D-9) ~ジム・ジャームッシュ節が全開でひたすら楽しいゾンビ映画 東京でも今月から映画館が順次再開。3月に亡くなった母の納骨式も無…

「zk 頭脳警察50 未来への鼓動」

「zk 頭脳警察50 未来への鼓動」2020年6月2日(火)初号試写(映画美学校試写室)にて鑑賞。 ~結成50周年を迎えたロックバンドの軌跡を時代とともに描く 昔バンドをやっていた(今でもやりたいのだがメンバーがいない…)。その中で接触してきたドラマーが、…

「マーシュランド」

「マーシュランド」2020年5月27日(水)GYAO!にて鑑賞。 ~独裁政権の影が残るスペインの異様な緊張感に満ち満ちた犯罪ミステリー もう数年、はてなブログを使っているのに、いまだによくわからないことが多い。☆は何となく理解したが、「はてなブックマーク…

「ロスト・パラダイス・イン・トーキョー」

「ロスト・パラダイス・イン・トーキョー」2020年5月23日(土)GYAO!にて鑑賞 ~知的障害の兄と弟と風俗嬢の不思議な絆と彼らが見た夢 日本映画界で次々に話題作を送り出している白石和彌監督。「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」「彼女がその名を知らない鳥た…

「ハーフネルソン」

「ハーフネルソン」2020年5月22日(金)GYAO!にて鑑賞 ~ドラッグ中毒の教師と女子生徒の交流。ライアン・ゴズリングの出世作 さて、いきなりクイズです。ライアン・ゴズリングといえば、「ラ・ラ・ランド」(2016年)でアカデミー主演男優賞候補にも挙がっ…

「弁護人」

「弁護人」2020年5月18日(月)GYAO!にて鑑賞。 ~人権派弁護士の誕生をエンタメ性タップリに見せる、ソン・ガンホ映画にハズレなし アベノマスクはとっくに届いたが使っていない。開封するまでもなく小さすぎるわ!おまけに、もう普通にマスク売っているし…

「ロープ 戦場の生命線」

「ロープ 戦場の生命線」2020年5月16日(土)GYAO!にて鑑賞。 ~紛争地で活動する国際援助団体のメンバーを生き生きと活写 体調不良はだいぶ回復した。結局のところ、コロナだったのかどうかは抗体検査とやらを受けてみなければわからないわけで、思い悩んで…

「マッチポイント」

「マッチポイント」2020年5月13日(水)GYAO!にて鑑賞。 ~ウディ・アレンがロンドンを舞台に描く流され男の不倫劇 ウディ・アレンの映画は大概見ている気がするのだが、実際は見逃している作品もたくさんある。なんせ多作だからねぇ~。 「おウチで旧作鑑賞…

「海を駆ける」

「海を駆ける」2020年5月9日(土)GYAO!にて鑑賞。 ~インドネシアの地に出現した謎の男、観客の想像力が試される作品 新型コロナウイルスの影響で休館を余儀なくされている映画館。特にミニシアターにとっては大きな痛手で、経営的に瀕死状態のところも多い…

「私の少女」

「私の少女」2020年5月6日(水)GYAO!にて鑑賞。 ~傷ついた女性警官と少女の孤独、苦悩、愛、そして共鳴 体調は一時よりだいぶ良くなったものの、まだ完調というところまではいかない。そのせいか、どうも初見の映画を観る気力が出ない。さて、どうしたもの…

今頃ですが「日本死ね!」と思わず叫びたくなった近況

「日本死ね!」 以前、子供が保育園に入れなかった母親の投稿が大きな話題を呼んだが、今まさにオレの心境はこれである。 3月1日に母が亡くなり(これももしかしたらコロナが関係していたのではないかという疑念もあるのだが)、ようやく葬儀や相続も一段落…